配管の径について、詳細 です。
3.配管
3-1.VP40のまま配管を引き出す。
潅水のための配管ですが、最終の灌水チューブが径20か25(VP20、25)のため、そのサイズで配管を引きがちですが、頑張って、径40のまま最終手前まで引きました。
結果、①4本同時潅水可能、②配管が抜けない、というメリットが生じています。
これについて、考察してみます。
①の4本同時潅水可能(想像通りの結果)
径が2倍になることで、断面積は4倍=水量は4倍送れます。
今までの実績では、畝2本ずつしか送水できなかったのが、らくらく畝4本=全畝 同時に送水できます。
②配管が抜けない
①の送水に関係するのですが、VP20では無理して送水していたため、ちょっと無理して圧を上げると、配管が抜け、10分後帰ってきたら、入り口が水浸し、「あ~~」っとテンションがだだ下がりなことがあります。
(農業では、作物ごとに畝を作り、配管を作ります。配管をボンドで止めると、次使えなくなるので、なるべくボンドで止めずに使いまわしをします。→このため、圧を上げると配管が抜ける悲劇が起こります。)
VP40にすると、これがなかなか抜けない。適当にはめ込んだだけで送水しても、抜けない。これは嬉しい喜び
ちょっと考察してみます。
(1)圧が下がった
①の通り、断面積が4倍に増えたことで、送れる水量が4倍になりました。
一方、実際の送水量は、2畝→4畝の2倍のため、圧は、水量2倍/可能量4倍=1/2に下がっています。
(2)配管の摩擦面増加
正確ではないですが、径2倍で、表面積4倍=摩擦面も4倍って感じです。
なので、抜けにくさも4倍になるはず。
(1)、(2)の結果、抜けにくさ、8倍という感じです。
一方【デメリット】
パイプも部品も値段が高くなる。
雑ですが、こんな配管を作ってみましょう。
①VP20の場合
パイプ(20)4m 2本x669円
チーズ(20-20)4個x50円
キャップ 1個x35円 計 1573円
②VP40の場合
パイプ(20)4m 2本x1290円
チーズ(40-20)3個x169円
チーズ(40-40)1個x179円
径違いソケット (40-20) 99円
キャップ 1個x99円 計 3464円
差1891円。確かに差はありますが、この程度。下手したら一生モンの配管。それでストレスがなくなり、作業性が良くなるなら、良い設備を作っちゃえばいいと思います。
皆さん、可能なら、太い径で、配管を引くことをおすすめします。
南国徳之島 かえる農園~徳之島のいいものをあつめておとどけします~